「年齢」心書vol.12

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28,9歳ぐらいの頃、得意先の取締役に

「34,5歳だと思っていた。」と言われた。

『失礼な。』とわたしは心の中で思った。

すると、その取締役から

「このおっさん、失礼やなって思ったやろ?

 俺は◯◯さんには34,5歳にお願いする仕事を一緒にできると思っている。

 なんも失礼なことやない。」

と続けて言われた。


その時教えてもらった。

実際の年齢とは別に仕事相手としての年齢があることを。

実際の年齢は変えられないが、

仕事相手としての年齢は頑張れば変えられるのかもしれないと思い、

みんなが嫌がる仕事を引き受けようと思ってやってきた。


約3年前、本社のエースが他社に引き抜かれた。

そして彼の担当の半分ほどを引き継いだ。

次の年、彼の部下だった人間が辞めることになり、

結果、彼女の仕事の半分を引き継いだ。

「引き受けられません。」

とは言えなかったが、

辞めた人間と比べ続けられるのは正直だいぶ辛かった。


そんな時、この取締役の言葉を思い出し、励みにしてきた。


先週から新人が入ってきた。

「年齢を言った時に、「へぇ。」って言われるか、「ほぉ。」って言われるか。

 まずは実年齢の仕事を任せてもらえるように、1年がんばりましょう。」

と話をした。

私も一緒に成長できるよう、明日からまた頑張ろうと思う。