「まなび」心書vol.17
今週、取引先の1社が倒産した。
今の会社に入って初めて、飛び込み営業で口座を開いて頂いた得意先だった。
口座を開いて頂いた後、その会社から仕入れもさせて頂くようになり、
最近では断られることも多くなった工場見学も
新入社員が入る度に受け入れて頂いていた。
この夏から勤め先の顧問にお願いし、
決算書のよみ方を改めて勉強させてもらっている。
理由は2つある。
1つ目は次の春に昇格したら、少額だが、与信を承認する資格が得られるからだ。
2つ目は直属の上司が経理出身ということもあり、
毎回、与信の承認を得るのに苦労してきたため、知識を身につけたいと考えたからだ。
1つ目も2つ目も変わらないのは取引先をしっかり知り、
更に役立ちたいと思う気持ちだ。
与信を承認するということは、もちろんのこと責任が生じる。
ただ、今までなら却下されていた先とも取引させてもらえる可能性がある。
その場合は会社を説得する義務がある。
そのためにもしっかり与信管理について勉強しようと思った。
元々、中間管理職になってから勉強したい気持ちはあったが、
日々の業務を言い訳に後回しにしてきた。
今回、コロナで外出が減ったこともあり、
この機会を活かしたいと思い、勉強を始めた。
以前、今回倒産した取引先からも決算書を頂いたことがある。
倒産されてから知った負債額とかなりの乖離があった。
今回、当社はたまたま引っ掛かりはなかったが、
与信管理について学ぶ機会を頂いたと思っている。
「あんたはまだ若い。
一度した失敗を活かすも活かせないもあんた次第や。
でも、同じ失敗をせんようにせなあかん。」
以前、とある取引先の社長から言われた言葉だ。
与信管理について考えさせられた1週間だった。