「手紙」心書vol.20
今週、久しぶりに取引先様と会食だった。
苦手な日本酒を久しぶりに飲んだこともあり、
失礼が多々あったと反省中。
この取引先様は窓口の方が今年変わり、
そこからしっくりときていない。
だからこそ、チャンスだったのに活かせなかった。
とは言え、いつも通り、お礼状を書いてお送りした。
新卒で入った会社の先輩から手紙の書き方を教えてもらった。
それからは一筆箋なども活用しながら、
今の会社でも〝ここぞ!〝という時には
メールではなく、あえて手書きの手紙をお送りするようにしている。
手紙の書き方を教えてくれた先輩いわく、
名付けて〝キャバクラ営業〝だそうだ。
「◯◯、キャバクラで人気ナンバーワンってどんな子かわかるか?
1番綺麗な子が必ずナンバーワンになれるとは限らない。
ナンバーワンになる子の共通点はマメなこと。
これは営業にも通ずると俺は思う。
必ず良いものが売れる訳ではないのが営業の醍醐味だ。」
若干22歳の私に先輩は熱く話してくれた。
当時は『ふ〜ん。』と思ったが、
手紙の書き方の本までくれた先輩の教えに従うことにした。
実際、一度他社で決まったものの、
後日私が送ったサンプルと手紙でひっくり返ったことがあった。
後日、担当の方から私が提案した商品に決めたと聞いた時はすごく驚いた。
「商品が気に入ったことはもちろんのこと、
◯◯さん、手紙入れてくれていたでしょ?
うちの会社のことをすごく考えてくれたんだなと思って。
少なからず、あの手紙を書いてくれた時間は
うちの会社のことだけ考えてくれていたんだと思うの。」
起きたことは変えられないので、
感謝の気持ちとお詫びの気持ちを込めて書いた手紙を投函した。
月曜日からまた粛々とマメな営業を目指して、
精進しようと心に決めた。