「マァーレイシュ」心書vol.26

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「すみません。」

私の口癖だ。

お取引先様や上司からもご指摘頂いたことがある。


すみませんとは、本来は気持ちがおさまらないという意味らしく、

そこから、申し訳なさを表す言葉としてつかわれるようになったとのこと。


エジプトに住んでいた頃、〝マァーレイシュ〝という言葉をよくつかっていた。

エジプト人もよくつかう言葉だ。

とても便利な言葉で、ニュアンス的には日本語の〝すみません〝に似ている。


申し訳ない気持ちを伝える時はもちろん、

しょうがないよね、大変だね的な場面でもつかえる。

エジプトでは90%ぐらいの人がイスラム教を信仰していることもあり、

自分達の意思ではどうしようもないことが起きた時も

(神様が決めたことだからどうしようもないとエジプト人から何度も説明された)

マァーレイシュをつかう。

マァーレイシュを多用しても、

誰も何も言わない便利な言葉だ。


先日、ネット記事で〝すみません〝を多用する人は

自信がない人が多いという記事を読んだ。


確かに、私は自信がない。

正直、なぜ、自分が30代で管理職になれたのか?

と言われても、タイミングや運が良かったからだとしか答えられない。

周りの同職位の男性達に比べて、かなり自信がない。

追い討ちをかけるかのように、

私が中間管理職になってから、

様々なことがあり、少ーしだけあった自信もすぐになくなった。


ただ、仕事上、自信がないように見られてはいけないことも多々ある。

仕事中は自分なりに精一杯、管理職らしく振る舞っているつもりではいる。

だが、人間の根本はそんな簡単には変わらない。

「すみません」は外と内の自分を繋げる私なりの言葉だ。


「すみません」をやめようと、何度かチャレンジしたが、ダメだった。


お取引先様からご指摘頂いてからは気にしているが、

いざとなれば、すみませんを他の言語にして言ってみようかと思っている。

マァーレイシュ!