「シュトーレン」心書vol.35
わたしの趣味の1つはパン作りだ。
8年近く続けている。
コロナでなかなかパンもプレゼントしにくくなったので、
最近はあまり焼いておらず、
もっぱら食べる専門だ。
ちなみに、わたしはご飯派だ。
クリスマスが近づき、今年もシュトーレンの季節がきた。
毎年、12月になると、自家製シュトーレンをお取引先様へプレゼントしている。
もちろん、全員にではない。
とあるお取引先の部長にプレゼントしたことが始まりだった。
部長いわく、
「手作りでもらうもので『これむっちゃうまい!』ってない。
でも、くれたし、食べるか。」
というテンションだったらしい。
しかし、食べたら感動して下さったらしく、
「そんな気持ちで食べてごめんなー。」
と電話をくださった。
まだシュトーレンが日本であまり認知されていなかった頃だ。
それから毎年その部長には〝サンプル〝として試食頂いている。
毎年、シュトーレンに合う飲み物も考えて下さり、
ペアリングして召し上がってくださっている。
毎年、感想文をきちんとくださり、
また反省会という名の食事会も催してくださる。
その感想文が毎年的確なことにパン教室の先生と感動している。
今年は
「もう百貨店などで売れるレベルに達しており、
好みの問題になってきました。
昨年よりお酒がきいていて、ナッツが多く感じ、
自分好みでした。」
とコメント頂いた。
1番嬉しいことは、そうやってきちんと感想をくださること。
「来年は少し変わり種のシュトーレンにチャレンジしてもらいたい。」
ともコメント頂いた。
また来年に向けて、腕を磨きたい。