「きっかけ」心書vol.56
「日本のスポーツ選手は自分自身やチームの成績しか気にしていない。
例えば、そのスポーツ全体のことを気にしている選手は少ない。
それはある意味、資本主義が定着しているからであり、
そこが日本のスポーツの弱点だったりする。
お金持ちが1番偉いという世の中だと
みんな、自分が誰よりもお金を稼ぐことに必死になるので、
世の中全体のことを考える人は少なくなる。
日本はその傾向が強いと他の国の人達からしたら思われているみたい。
稼いだお金を寄付するという方法は過去のものになり、
経験や知識を寄付するという世の中に世界はどんどん変わっている。
日本もどんどん変わっていかないと置いていかれてしまうね。」
今日のレッスンの際、ゴルフのコーチが参加しているコミュニティで話題になった話をして下さった。
その話を聞いて、わたしはコロナと資本主義の話を思い出した。
先日仕事の関係で参加したセミナーでの話だ。
コロナは資本主義に対する問いかけだという話があった。
「例えば、共産主義国家は国民は国家のためにということが根付いており、
いち早くコロナを終息させ、経済回復できてきている。
しかし、資本主義国家はどうだろうか?
クラスターが起きるから大人数で集まらないようにと言われているのに、
ヨーロッパではコロナ対策に対するデモが起きていたりする。
1人1人の自由が認められているからこそ、
1人1人の良心やモラルに様々なことが委ねられている。
結果、なかなかコロナを終息できずにいる。
これは資本主義に対する挑戦だ。」
「〝コロナ〝というウィルスをきっかけに
当たり前だったことが本当にそれで良いのか?って問われているよね。」
とコーチは話していた。
まだまだ終息するまでは遠いように思えるが、
今までの日常を考えるきっかけだったと捉えたい。