「未来を描く」心書vol.7
採用面接をしているとたまに出る質問がいくつかある。
「新入社員にどうなって欲しいですか?」
「支店をどうしていきたいですか?」
「会社をどうしていきたいですか?」
この間、他の部署の若手女性営業とランチをした際には
「◯◯さんって何を目指されてますか?
社長を目指されていますか?」
と聞かれた。
つくづく思う。
私は未来を描いて、力強い言葉でビジョンを示すことが苦手である。
以前、取引先の相談役から
「男女にはそれぞれ得意・不得意の傾向がある。
男性は夢を見たり、未来を描いたりするのが得意な面がある。
だから、目先のことは考えず、思い切った投資をしたり、
会社を辞めたりすることがある。
明日ご飯が食べれるかより、
10年後に高級なステーキが食べたいと言えばわかるかな?
反対に女性は今日、明日のご飯が食べられるかを考えるのが得意な傾向にある。
それがゆえに、思い切った決断をしたり、未来を描くのが苦手だったりする。
ただ、男性ばかりだったら会社は明日潰れるかもしれない。
女性ばかりだったら、明日は潰れなくても10年後に潰れるかもしれない。
大事なことは、自分はどんなことは得意で、どんなことが苦手かを意識して、
克服できるように努力すること。」
と、30歳になるかならないかの頃にお話頂いた。
その時はピンとこなかったが、
私は目先の売上をあげたり、
それを実行するための行動を的確に指示することは
社内の他の役職者と比べても苦手ではないと思う。
でも、将来的なビジョンを部下に対して示すことは弱いと感じる。
中期経営計画の発表時にはものすごくそのことを感じた。
お取引先の方々にはタイミングがあれば、質問させてもらうようにしている。
「部下と接する時にどんなことを気をつけていらっしゃいますか?」
「部下にどんな言葉をかけるようにしていらっしゃいますか?」
「上司に言われたら嬉しい言葉ってありますか?」
「上司にどういう風に言われたら、頑張ろうって思えますか?」
一昨日から下期が始まり、あと10日程で新入社員が入ってくる。
支店をどうしていきたいのか、どんなことを新入社員に期待しているのか、
きちんと言葉で説明できるようにしたいと思っている。