2020-01-01から1年間の記事一覧

「共通点」心書vol.41

エジプトにいた頃、毎日のように同僚のお家でご飯をご馳走になった。お呼ばれする時は何か手土産を買っていくのだが、定番はアラブ菓子だった。わたしはどうしても甘い甘いアラブ菓子が苦手で、いつも代わりにフルーツやスナック菓子を買って持って行った。…

「プラスアルファ」心書vol.40

エジプトへボランティアに行く直前、幼馴染を訪ねてポーランドへ行った。幼馴染がポーランドで結婚することになったからだ。『どうやってポーランドまで行こうか?』と考えた結果、ドイツから夜行列車でポーランドへ移動することにした。そのことを幼馴染へ…

「信仰心」心書vol.39

ミャンマーへ行った際に興味深い話を聞いた。わたしがミャンマーへ行った頃は街中で頻繁に停電がおきた。ミャンマー中部の村にはまだ電気は通っていなかった。そんな中、絶対に停電しない場所があるという。それが〝パゴダ〝と呼ばれるミャンマー様式の仏塔…

「幸運」心書vol.38

学生時代、政府の事業でミャンマーへ行くチャンスを頂いた。20歳から29歳までの約10名でミャンマーへ行き、草の根レベルでの国際交流を行うことが目的だった。その当時のミャンマーは軍事政権下にあり、外国人の出入国がまだまだ厳しい時だった。「〝アウン=…

「冬」心書vol.37

「あんた、取引先に倒産されたことあるか? ないなら、あんたはまだ半人前や。」30歳になるかならないかの頃、お取引先の社長から唐突に言われた。「『あそこの取引先まずいかも。』って思ったことはあるやろ? 大体はそこで手を引く。 危ないことに気付かへ…

「サプライズ」心書vol.36

エジプトでボランティアとして働いていた頃、両親が一度遊びに来てくれた。同僚達にも伝え、遊びに来てくれる時は普段なら着ない水着を着て、海へ遊びに行きたいことも伝えて楽しみにしていた。母に、服のプレゼントをしたくて、職場で1番上手な同僚にお願い…

「シュトーレン」心書vol.35

わたしの趣味の1つはパン作りだ。8年近く続けている。コロナでなかなかパンもプレゼントしにくくなったので、最近はあまり焼いておらず、もっぱら食べる専門だ。ちなみに、わたしはご飯派だ。クリスマスが近づき、今年もシュトーレンの季節がきた。毎年、12…

「寄り添う」心書vol.34

「◯◯ちゃん、本当はどうしたいの? 後悔がないように。」そう言ってくれる友人達が周りにいることに感謝した1週間だった。私は自分の気持ちを誤魔化すことがよくある。例えば、セクハラ的な発言を受けた時、どれだけ嫌でも、どうにかその場をやり過ごす。「…

「社長を写真の中に入れる」心書vol.33

エジプトでボランティアをし始めた頃、アラビア語の先生から教えてもらった諺がある。「◯◯の仕事は〝社長を写真の中に入れること〝がポイントよ。 職場で上の立場になると、みんながなかなか話しかけにくくなってしまう。 日本からボランティアがきて、周り…

「無になる」心書vol.32

パーソナルトレーニングに通っていて心掛けていることは〝無になること〝だ。脳が常にフル回転していると、消化に良くないから、太りやすいとのこと。人間は考えていないつもりでも、脳は無意識ながらもずっと働いてくれている。私は常に色々と考えがちだ。…

「コート」心書vol.31

本日、オーダーしていたカシミヤのコートを受け取りに行った。コートを買うのはもう10年ぶりぐらいかもしれない。お取引先様との会食で、北新地、銀座、中洲や錦など行かせてもらってきた。その際、お取引先様の上着に触れる機会があるのだが、皆さん、肌触…

「最上級」心書vol.30

エジプトへ留学していた頃、大学の授業で比較級と最上級の授業があった。クラスメイトは基本的には国費留学生ばかりで、ヨーロッパやアフリカ、アジア諸国から来ており、恵まれた学生生活だったと思う。先生「今日は比較級と最上級の授業をしたいと思います…

「あん」心書vol.29

昨日、〝あん〝という映画を観に行った。映画を観終わってから、〝なぜ、英語を勉強しようと思ったか〝を思い出した。小学生低学年の頃だったと思う。民族衣装を着た女子学生に生卵を投げつけた人がいるとテレビのニュースで知った。わたしにはすごく不思議…

「読書会」心書vol.28

わたしは読書会のメンバーだ。読書会はお取引先様の部長が会長で、私の元同期とわたしが会員である。今年度はコロナもあり、会長のお誕生日祝いに集まったのみだが、例年であれば、年に3-4回集まる。読書会という名の食事会だ。とは言え、もちろん、毎回、そ…

「うさぎと亀」心書vol.27

エジプトへ留学中、語学学校での最後のテストの日、わたしは赤痢にかかった。前にも心書に書いた通り、わたしは自他共に認める落ちこぼれ生徒だった。通っていた語学学校は1つレベルが上がる度に1人が試験に落ちるというシステムだった。『いつか試験をパス…

「マァーレイシュ」心書vol.26

「すみません。」私の口癖だ。お取引先様や上司からもご指摘頂いたことがある。すみませんとは、本来は気持ちがおさまらないという意味らしく、そこから、申し訳なさを表す言葉としてつかわれるようになったとのこと。エジプトに住んでいた頃、〝マァーレイ…

「共感」心書vol.25

取引先の社長が約5ヶ月前に亡くなっていたことがわかった。正式に発表される前に情報を得て、会社に相談し、担当者である部下と私でヒアリングに伺った。取引先に着くと、亡くなられた社長の奥様であり、先先代のご令嬢でもある新社長が迎えてくださった。約…

「さらっと」心書vol.24

「さらっと見てください! 凝視しなーい!」ゴルフコーチからよく言われる。ゴルフもパーソナルトレーニングも山登りも自分のことを改めてよく知る機会になっているなぁと思う。ゴルフではボールをすごく見てしまう。パーソナルトレーニングでも山登りでもグ…

「前世からの課題」心書vol.23

エジプトでボランティアをしていた頃に知り合ったマダムからお話頂いたことがある。「◯◯さんは前世とか信じる? もし、苦手な人が目の前に現れたとする。 その人のこと、前世でも苦手だったんだと思うの。 前世で乗り越えられなかったから、また現世でも目の…

「美味しく食す」心書vol.22

「海外との取引で活躍している若手商社マンには共通点がある。 よく食べること。 ◯◯さんは大手商社マンにも負けていないと思う。 ひとまず、出されたご飯を美味しく食べることは 仕事を成功させるために必須だと思うよ。」初めて中国出張する前、お取引先の…

「睡眠」心書vol.21

2年程前からパーソナルトレーニングに通っている。きっかけは中間管理職になったタイミングで自分の健康について考えたからだ。不健康になってから頑張っても遅い。健康なうちに長く健康でいられる努力をしようと思った。パーソナルトレーニングに通い始めて…

「手紙」心書vol.20

今週、久しぶりに取引先様と会食だった。苦手な日本酒を久しぶりに飲んだこともあり、失礼が多々あったと反省中。この取引先様は窓口の方が今年変わり、そこからしっくりときていない。だからこそ、チャンスだったのに活かせなかった。とは言え、いつも通り…

「if」心書vol.19

「◯◯さん、ドリフターズのもしもシリーズって知っているか? 私は昔からあの番組が好きで、よく、〝もしも〝自分ならどうするか?考えるんだ。」そんなお話を取引先の社長がしてくださったことがある。その取引先はいろんな賞を受賞されている。社長はアイデ…

「いちご」心書vol.18

「いちごの花言葉を知っていますか? 課長に聞いてください。」というメッセージと共にいちごを頂いたことがある。一緒に買いに行ったという課長に「いちごの花言葉ってなんですか?」と聞いたら、「尊敬」と答えが返ってきた。「20歳以上年は違うけど、 仕…

「まなび」心書vol.17

今週、取引先の1社が倒産した。今の会社に入って初めて、飛び込み営業で口座を開いて頂いた得意先だった。口座を開いて頂いた後、その会社から仕入れもさせて頂くようになり、最近では断られることも多くなった工場見学も新入社員が入る度に受け入れて頂いて…

「ことば」心書vol.16

エジプトへ留学する前、私は全くアラビア語が話せなかった。大学での授業についていけなかったこともあり、早朝に語学学校へ通っていた。でも、なかなか上手くならない。語学学校では落ちこぼれで、進級テストに合格しないであろう生徒の1人だった。(大学で…

「おじいちゃん」心書vol.15

わたしにはおじいちゃんと呼んでいる人がいる。おじいちゃんは勤め先の顧問を務めていた。奥様の体調に異変があり、5年程前に引退した。おじいちゃんは60歳を超えてから勤め先の社長にヘッドハンティングされて、転職してきた優秀な営業マンだった。血縁関係…

「なみだ」心書vol.14

今も心に残っている高校時代のクラブ顧問の話で〝なみだ〝の話がある。「歳を重ねると涙もろくなると言われている。 それは色んな経験をして、他の人の思いや立場に 自分を重ねることができるようになるから。 涙を流すことは決して恥ずかしくない。 それだ…

「流れ星」心書vol.13

「流れ星がみえている間に願いごとを3回言えたらなぜ願いごとが叶うのか?という話を今日はしましょう。」高校時代、懸垂が出来なかった私はいつも練習後に懸垂の自主練をしていた。冬の夕練後は暗くなるのが早い。『今日も懸垂が出来なかった。 けど、少し…

「年齢」心書vol.12

28,9歳ぐらいの頃、得意先の取締役に「34,5歳だと思っていた。」と言われた。『失礼な。』とわたしは心の中で思った。すると、その取締役から「このおっさん、失礼やなって思ったやろ? 俺は◯◯さんには34,5歳にお願いする仕事を一緒にできると思っている。 …