「流れ星」心書vol.13
「流れ星がみえている間に願いごとを3回言えたらなぜ願いごとが叶うのか?という話を今日はしましょう。」
高校時代、懸垂が出来なかった私はいつも練習後に懸垂の自主練をしていた。
冬の夕練後は暗くなるのが早い。
『今日も懸垂が出来なかった。
けど、少し懸垂には近づいてきたかな。』
と思いながら、練習をしていると流れ星が流れた。
直ぐに3回お願いごとをした。
夕練後はミーティングがあり、
ミーティングの時に私が
「流れ星がみえた!」
と話したので、顧問の先生が流れ星の話をしてくださった。
「流れ星は一瞬で流れるでしょ?
だから、あれもこれもお願いしたいと悩んでいたら間に合わない。
3回お願いできるということは常にその願いごとについて考えている証。
つまりはその願いごとが叶うようにその人は努力しているはず。
だから、流れ星が見えなくなるまでに3回願いごとを言える人は
願いごとが叶うのです。
◯◯さんが何を願ったかは叶った時に良かったら教えてください。」
当時の私の願いごとは〝近畿高校駅伝にでること〝だった。
それも姉のように慕っていた1つ上の先輩と一緒に出ること。
私が通っていた高校は陸上強豪校ではなかったが、
1つ上の先輩はすごく有名な選手だった。
私が高校1年生の時、近畿高校駅伝の直前に都道府県の選抜選手だけが出られる試合があった。
先輩ももちろん出ていて、私は付き添いで試合会場にいた。
他校の選手は自分の試合が終わると直ぐに帰ってしまった。
理由を聞くと「近畿高校駅伝の下見があるから。」とのことだった。
先輩の背中が少し寂しそうに見えて、申し訳ない気持ちになった。
私は心に誓った。
『来年は必ず近畿高校駅伝に先輩と一緒に出る。』
と。
駅伝は1人が早く走れても勝てない。
近畿高校駅伝に出るような選手はバランスよく鍛えられていると聞き、
私は毎日苦手な懸垂を頑張った。
私が2年生の秋、私達は近畿高校駅伝に出場した。
紆余曲折あって、走りたかった区間が走られなかったりはしたが、
何より先輩と一緒に出られたことが嬉しかった。
今も先輩とは家族ぐるみで仲良くして頂いているが、
先輩に会う度に思う。
今、もし、流れ星が流れたら、私は3回願いごとを言えるだろうか。
『今も3回言えます!』
と言えるように、日々精進したい。